クロス取引でかかるコスト徹底分析~5社手数料比較と貸株料計算方法~

クロス取引において、優待価値>手数料となるように計算しながら取引を行うことは大切な項目の一つです。

一般信用取引の5証券会社の手数料を分かりやすく比較した表と

貸株料の計算方法をまとめました

クロス取引で必要な手数料

  • 現物取引手数料
     
  • 信用取引手数料
      
  • 貸株料

クロス取引の一般信用取引では上記3つが手数料となります。

5証券会社の手数料比較

おすすめのネット証券5社の手数料を比較しました。

現物取引手数料信用取引手数料貸株料
短期日数無期限
SBI証券0円0円3.90%15日営業日1.10%
楽天証券0円0円3.90%14日1.10%
auカブコム証券100万円まで
0円
100万円まで
0円
1.5%
松井証券50万円まで
0円
50万円まで
0円
3.90%14日2.00%
マネックス証券50万円まで
250円
50万円まで
198円
3.90%15日営業日1.10%

auカブコム証券は短期信用が1日のみだったので、記載していません。

各証券会社の特徴はこの記事を読んでね

取引手数料

取引手数料は、現物と信用の二種類です。

SBI証券と楽天証券は国内株式の売買手数料が約定代金にかかわらず0円!

できるだけコストを抑えたいので、とてもありがたいですね。

貸株料

貸株料とは

証券会社から株を借りるためのレンタル料のことを指します。

貸株料は証券会社により貸株料率・日数も異なるため、確認が必要です。

貸株料は短期と無期限(長期)があり、無期限のほうが貸株率は安く設定されています。

しかし、短期のほうが優待銘柄が豊富に取り揃えられているので、無期限を使えることは限られています。

auカブコム証券は無期限での優待銘柄取り扱いが多いため、貸株料率が低くなり手数料も安くなるメリットがあります。

貸株料の計算

貸株料計算式

約定代金 × 貸株料率(%)÷ 365 日× 信用売した株の保有日数

貸株料は信用取引売りを行った日から、現渡するまでの土・日・祝を含めた日数が費用として掛かってきます。

模擬:SBI証券での取引

例えば、オリエンタルランドを例に挙げてみましょう。

クリックで画像が大きくなるよ(画像は2023年9月時点のものです)

新規売り建て注文ができる9月7日に取引を開始したとします。

信用取引短期の日数は土日祝を含めずに計算します(15営業日)

オリエンタルランドの株価は5,117円。優待を取得するためには100株必要です。

貸株日数は土日祝も含めるので21日間でした。

SBI証券で取引を行ったので、貸株率は3.90%です。

5,117円×100株×3.90%÷365日×21日間=1,148円

の貸株料となります。

SBI証券では信用取引手数料・現物取引手数料が無料なので、貸株料だけが手数料となります。

オリエンタルランドのチケットが1枚1万円だと仮定しても、1,148円の手数料でもらえるならとてもお得!

模擬:楽天証券での取引

クリックで画像が大きくなるよ(画像は2023年9月時点のものです)

新規売り建て注文ができる9月15日の19時に取引を開始したとします。

信用取引短期の日数は土日祝を含め計算します(14日)

オリエンタルランドの株価は5,117円。優待を取得するためには100株必要です。

貸株日数は14日間でした。

楽天証券で取引を行ったので、貸株率は3.90%です。

5,117円×100株×3.90%÷365日×14日間=765円

の貸株料となります。

楽天証券では信用取引手数料・現物取引手数料が無料なので、貸株料だけが手数料となります。

オリエンタルランドのチケットが1枚1万円だと仮定しても、765円の手数料でもらえるならとてもお得!

15営業日と14日の違い

SBI証券と楽天証券の例を挙げましたが、「あれ?」と思いませんか?

そうなんです、15営業日14日短期信用の日数が変わってくるのです。

〇営業日は土日祝含めず、平日(営業日)の日数

〇日は土日祝、銘柄発表日も含めた日数

少しややこしいですが、売建可能日が全く違うので要注意です。

まとめ

  • 優待クロスで必要な手数料は三つ
    現物取引手数料
    信用取引手数料
    貸株料
  • 貸株料の計算式は
    株価×株数×貸株率÷365日×貸株日数
  • 証券会社ごとに現物取引手数料・信用取引手数料・貸株料は異なるため確認が大切
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